動物を轢いてしまったときの対処法(ロードキル)

車と野生動物との接触事故は国土技術政策総合研究所の資料(平成14年)によると、以下の表の通りです。野生動物の多い山間部を通る高速道路では避けられない問題です。

動物種 件数
タヌキ 13,842
ネコ 4,046
ウサギ 2,642
イタチ 2,622
トビ 2,399
カラス 2,378
その他 8,004
合計 35,933
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動物を轢いてしまったときの緊急ダイヤル「#9910」

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なぜ動物が高速道路に出てくるのか

野生動物に交通ルールが分かるはずもなく、野生動物の生息域を開発している人間に非があります。生息域の分断は、野生動物にとっては弊害でしかありません。

野生動物には、ねぐら、繁殖のための巣、餌場、狩場、水場など、生態維持に必要な条件を満たす空間が必要ですが、これを道路で分断されてしまうと生活に深刻な影響が出ます。

大きな個体になるほど広い生息域が必要になるため、その地域では生息できなくなる可能性が高くなります。また、餌を求めて里のゴミや畑を荒らすようになり、人間社会との軋轢を生んでしまいます。

生息域が分断されることによって個体間の交流や移動が制限され、結果として群れの数が減り、絶滅に向かいます。

ロードキル発生の原因

◆従来のルートを変えない特性
道路で分断されても、道路の向こう側に目的とする場所があれば、ルートを変えずに道路を真っすぐに突っ切ってしまうため、車に轢かれてしまいます。

◆行動範囲が広がる繁殖期や子別れに見られる特性
繁殖期に入ると、相手を求めて行動範囲が広がります。子別れは、親のテリトリーから子どもが離れていくので、普段は避けていた道路に入る機会が増えてしまいます。タヌキ、キツネ、イタチなどの中型哺乳類に見られる特性です。

◆道路わき法面の生態系
法面は、ウサギやネズミなどに好まれるため、それらを狙って肉食の動物が寄ってきます。その結果、動物が道路に侵入して車に轢かれてしまいます。

◆道路上の死骸に寄ってくる
路上にある死骸を餌として近づき、車に轢かれてしまうケースもあります。

ロードキルの防止策

◆フェンス
野生動物が侵入できないようなフェンスを設置します。高さや網目によっては越えられてしまう場合があるので、完全ではありません。

◆横断路
けもの道に合わせて、道路の下をくぐる横断路を設置します。橋梁、排水管、トンネル上部などを利用。

◆パトロール
死骸に集まる動物がロードキルに遭わないために、死骸を回収するパトロールを定期的に行います。

◆標識
ドライバーへの注意喚起。

北海道で考えたこと

私は北海道が大好きなので、定期的に旅行します。北海道ではレンタカーで気の向くままドライブします。ドライブしていると、あちこちにエゾシカ、キツネがいます。ホテルの窓から下を見ると、キツネが民家の方にトコトコ歩いて行くのも見えました。

大自然で信号が少なく道も広いので、だいたいの車が飛ばします。そのため北海道ではロードキルが多く、私も何度か車に轢かれた動物の死骸を見ました。

地元の方に教えてもらいましたが、エゾシカほどの大きさになると車が大破するそうです。私もエゾシカに何度か道路の真ん中で遭遇しましたが、シカはビックリするとその場で止まって動かなくなります。こちらが1分間ほどジッと待っていると、やっと向こうに行ってくれました。

また、観光地の近くでは観光客の餌付けが問題になっていて、餌付けされたクマが小学校のグラウンドで射殺されるという悲しい事件もありました。

人間は自然には百害あって一利なしです。ロードキルも人間が引き起こしている環境破壊です。私は北海道で自然を畏れ、感謝することができました。まずは自分が環境保護の意識を持ち、できることをしていく。これが世界中に広がればいいな、と思います。

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